商品の時代からブランド(ブランディング)の時代と言われて久しいですが、
言葉の普及に反してブランドの定義は定まりきれていないのが現状。
しかしブランド(ブランディング)が企業の継続的な成長を左右するのもまた事実です。
2010年7月15日号(7月15日発売)定価:700円(税込)
英語のBrandとは、もともと牧場で飼われている牛や馬に、
持ち主がわかるように押した「焼印」に由来します。
隣の農家の牛や馬と区別するためのものでした。
Brandが区別するための焼印に由来するように、
「ブランド・ブランディング」とはシャネルやグッチといった
ブランド品とは異なる概念であり、企業から生活者への「約束」にも、
生活者がイメージする企業の「人格」にも例えられます。
企業が生活者に何を提供するのか、生活者は企業に何を期待できるのか、
それを伝えるのがブランド(ブランディング)だといえるのです。
企業が売上げを伸ばしていくには、中長期的にブランド(ブランディング)を
育成することが重要だと考えられています。
短期サイクルの商品ごとの消耗戦から、長期的にブランド(ブランディング)を
形成することにより、企業にとって競合が模倣できない資産を作ることができるのです。
しかしブランド(ブランディング)は形のないもので、企業として管理することがとても難しいものです。
高級ホテルのリッツでは、ブランド(ブランディング)管理のために次の3つのことを心がけているそうです。
第一に、従業員がブランド(ブランディング)を正しく投影しているかどうかを見極めること。
次に、対象者を絞り込むことによりブランド力を強くすること。
そして、時代や地域性を尊重しながらも、ブランドとして、
変わらない部分と進化していく部分を認識することだといいます。
1980年代に流行したブランド(ブランディング)管理の方法として「CI」があります。
CIとは、コーポレートアイデンティティを指し、そのひとつには企業のロゴマークの制作があります。
「マクドナルド」や「スターバックス」といったとき、
おそらくどの人の頭の中にも同じロゴマークが思い浮かでしょう。
ブランドの効果はこのように、サービスや他社との違いを、
イメージによって端的に記憶に残すことができる点ともいえます。
企業がブランド(ブランディング)を管理する上で、イメージの統一も重要なことなのです。


